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​事業目的(存在理由)

現在、建築、建設業界に従事する多くの職人は 3K と言われる過酷な労働環境と社会保険制度を掻い潜る施工会社の劣悪な雇用環境の中で働いております。
住宅の大量生産に伴う施工の簡易化、分業による効率化、ものづくりの商用化が進むにつれ、昔ながらの職人の技術は不要とされ、ものづくりの現場では職人の技術が軽視されるようになり、それに伴い施工代金も著しく低下致しました。
その結果、職人を辞め、他の業界へ転職するモノは増え、これまで『手に職をつけたい』と集まってきた若者達も『職人は割にあわない仕』、『夢の持てない仕事』と業界離れをおこし、現在職人として働いているモノでさえ『自分の子供には職人はさせたくない』と平然と語るような業界となってしまいました。
建設職人甲子園では、これらの問題は私達職人の多くが社会保険制度を掻い潜り、名ばかりの法人をつくり、家業から企業へというビジョンも持たず、目先の金銭に走り安易に工事代金を減額してきた事、人格形成、職人教育、組織づくり、経営戦略などの努力を怠ってきた事が原因であると考えております。
私達は実業が活気を失った国は衰退すると考えます。なぜなら実業は人間が生きていくうえでの大元であり、国家の礎となるものだと考えているからです。
しかしながら現在、私達職人だけでなく、建設業、農業、漁業など、実業の最前線で働く人達は軽視され、その評価と賃金は低迷し、そのプライドは傷つけられております。
私達はこのような現状を打破し、実業を再度活性化させ日本を元気にしたいという気持ちから、建築、建設業界を希望のある業界にする必要があると考えました。
第五期の建設職人甲子園では、様々な問題がある中で強く懸念を抱えている「人不足」「人材育成」といった事に重点を置き、「共にチーム力を高める」ための例会活動などを実施いたしております。
全国の施工会社と職人に学びの場を設け、職人業界に成長し続ける文化を根付かせること、1 人 1 人の職人が誇りを持って仕事ができる環境を創ること、職人としての技術、知識、経験、心持ちを日本のものづくり文化として継承していくこと、日本のモノづくり文化を世界へ向けて発信していくことが必要不可欠だと考えております。
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